猫のトイレのしつけ方

猫のトイレのしつけはとても簡単です。
基本的には、猫のトイレを必要な場所(落ち着いて用を足せる場所)に用意してあげればOKです。

トイレのしつけ手順

  1. トイレ容器にトイレ砂に入れ、猫が落ち着ける一部屋に設置します。*譲ってもらった猫の場合、それまで使っていたトイレ砂をもらって来て、混ぜてあげると排泄物の匂いが移り、猫がトイレと認識しやすくなります。
  2. その室内に、お水と餌を置き、落ち着いて休める寝床を用意し、他の部屋に行かないように、ドアは閉めておきます。*他の部屋に行かせてしまうと、トイレの部屋がわからなくなってしまう為、最初は一部屋で落ち着かせてあげましょう。
  3. 定期的にトイレの前に連れて行き、トイレ容器の中に体を入れてあげたりしてやさしく「トイレだよ」と教えてあげます。*そわそわし始めたら、オシッコやウンチをしたい時ですので、そわそわした素振りを見せたら連れて行ってあげましょう。
  4. おトイレの中でオシッコやウンチを1回でもしたら、次からそこでするようになります。トイレに慣れたら、行動範囲を広げてあげましょう。

NG事項

  • 洗面所など水の音、洗濯機がある場所にはトイレは置かないで下さい。
    猫は音に敏感です。オシッコやウンチをしている時に、大きな水の音や洗濯機の音がするとびっくりしてしまい、その場所でしなくなる事があります。
    扉の音がうるさい玄関なども向いていません。リビング、寝室など、猫が過ごす場所が良いでしょう。
  • 猫はきれい好きです。トイレの排泄物をいつまでもお掃除しなかったり、不潔にしていると、せっかく覚えたトイレも使わなくなってしまいます。
    トイレ砂はこまめに取り替えるようにしましょう。
    長時間の外出などでどうしても替えられない時は、砂を多めに入れておきます。
  • 粗相をしたら、すぐに片付けて臭いを残さないようにしましょう。臭いが残っているとそこがトイレと勘違いしてしまいます。
    綺麗に掃除をして、そわそわしたらトイレへ・・・と根気強くしつけましょう。

粗相する猫

猫が粗相するには必ず理由があります。まずは上記NG事項を確認してください。

わざと粗相する猫は、何らかの不満があります。
それは「寂しい」「遊んで欲しい」「かまって欲しい」等の自己アピールが多いようです。

猫のビヘイバープロブレム(問題行動)にも関係している場合が多く、不満や要望がある時にわざと飼い主さんを困らせて自分に目を向けさせたり、飼い主さんのうろたえる行動(キャーという悲鳴など)を見て楽しんでいる場合もあります。

猫には体罰は厳禁なのですが、きちんと叱ってあげないと飼い主さんよりも猫の方が立場が上となってしまい、後々、飼い主さんが苦労される事になってしまいます。

しかし、叱り方はとても難しく、名前を呼んで叱ったり、体罰をしてしまいますと、自分は嫌われていると勘違いをしてしまいますのでお気をつけ下さい。

まずは、粗相をしたら「こら」「ダメ」と言ったいつも同じ言葉で叱ります。
決して「キャー」とか悲鳴をあげたり、慌てる様子を見せないようにし、怒っている顔で猫をじっと見つめてください。

猫が目をそらしたら、20分程度キャリーケースなどの狭い場所に入れてください。
20分したら何をして叱られたかを忘れてしまいますので出してあげてください。長時間閉じ込める意味はありません。
ルール違反をしたら閉じ込められると覚えてもらうだけでいいのです。

また、猫にとってトイレは清潔な場所であり、かつ落ち着いて出来る場所でなければなりませんので、この状況を利用します。

例えば、粗相をしている所を発見したら、水鉄砲などで水をかけビックリさせたり、大きく手を叩き、ビックリさせます。

ちょっと可哀相に思えるのですが、お布団の上で粗相をするのは、その場所で粗相する方がおトイレよりも快適だからなのです。なので、落ち着いて出来ない場所と覚えてもらうのが効果的です。

また、紙の砂以外の砂をご使用の場合は、あえて紙のお砂を使用すると効果的です。
吸水も良く臭いも早くキャッチしてくれますので、猫にとっては手触りと快適さがあるようで、原因がトイレにある場合は有効です。

おトイレのコツ

猫は綺麗好き。汚いトイレや落ち着けない場所ではオシッコもウンチも出来ません。

情報提供:不幸な猫ちゃんを減らすために...『猫ビギナーズカフェ』