猫の噛み癖のしつけ方
猫が手を噛んでくる、足を噛んでくる、お手元にいる猫、本当に凶暴なのでしょうか…?
じつは、多くの方が猫の性質を理解されておりません。
猫が噛みつく原因を考えてみましょう
- 遊び道具を用意していない事が原因の場合
- 噛み癖のある猫、普段はどんなもので遊んでいますか?
猫じゃらしですか?ねずみさんのオモチャですか?
もしかして、ご自身の「手」で遊んでいませんか?
幼少時、膝に抱っこしながら、指を口に突っ込んだりしませんでしたか?猫は動くものに反応しますから、猫じゃらしやねずみさんのオモチャがあればそちらで遊びたがります。
同じように、人間が「手」や「指」で遊んでしまうと、遊び道具と覚えてしまいます。
猫の噛み癖は、子猫の時、安易に「手」や「指」で遊んでしまい、
それが癖になっているケースがほとんどです。
遊ぶ時は必ず、オモチャで遊んであげてください。 - ビヘイバープロブレム(問題行動)が原因の場合
- 猫じゃらしやねずみさんのオモチャで遊んでいて、突然、人間の足に猫キックや猫パンチ、
時には噛み付いてくるというケースもあるようです。これは、猫が上手く猫じゃらしやオモチャをハンティングできず、
恥ずかしくなった時などにそれを誤魔化すために足に絡み付いてきたり、
噛み付かれた際に人間が「キャー」等と悲鳴をあげるのを見て楽しんでいる事がほとんどです。こういった事を防ぐためには、猫のプライドを傷つけずに遊ぶ事や
(猫がイライラする前に猫じゃらしを捕まえさせてあげたり…)
悲鳴などをあげて、猫を喜ばせないようにするしかありません。 - 歯が痒い場合
- 猫の歯は人間と同じように、乳歯から永久歯に生えかわります。
その際、とてもむず痒くなり、かみかみしたくなってしまう場合もあるようです。
猫が噛んでも大丈夫なオモチャ、用意してありますか? - 興奮している時
- 人間にはわからなくても、何らかの原因があり、猫が興奮したり警戒している時があります。
そんな時には、いくら慣れ親しんだ飼い主さんであっても
「猫自身が警戒をしている原因がつかめない」事が理由で、
警戒を解くことが出来ずに、飼い主さんにも心を開けず、止むを得ずに噛んでしまう事もあります。
こんなときの猫は放っておくしかありません。
ショックで驚かれてしまうかも知れませんが、いつもの猫に戻ってもらうしかありませんので、
静かな場所で過ごしてもらい、猫が安心出来るまで見守ってあげましょう。
人間が慌ててしまうと、猫は余計に不安が募ってしまいます。
解決方法
既に噛み癖のついてしまった猫の噛み癖をなおすには根気が必要です。
しかし、もともとは「あなたがつけてしまった噛み癖」かもしれません。
頑張って取り組んでください。きっと猫は応えてくれます。
- 猫が噛んだら遊びは終了します。
- 悲鳴をあげたり、慌てずに、
「ダメ」「こら」という名前以外の言葉で猫の目をじっと見つめて叱ります。 - 目をそらしたら、猫を置いて他の場所へ行ってください。
- お膝に乗っていた場合はすぐに下ろし、他の場所へ行ってください。
- 遊びを再開したり、ご飯をあげる時は20分以上時間をあけてからにしてください。
- 20分経ったら、猫は何故叱られているのかを忘れてしまいますので、いつも通りにしてあげます。
人間を噛むのはルール違反と覚えてもらうためには、
猫に「噛んだら遊んでもらえなくなる」と覚えてもらうほかありません。
可愛い猫を20分も無視するのは心が痛むのですが、
猫の噛み癖に耐えられない方は試してみて下さい。
噛み癖のコツ
無意識のうちに手で遊ばないようにしましょう。
兄妹と離れた猫に「噛んだら痛い」「噛んではいけない」と
お勉強させてあげられるのはアナタです。