猫の爪とぎのしつけ方

猫が爪をとぐのは自然な行為です。
トイレや噛み癖同様、習性を利用して小さな頃から「爪とぎの場所」を覚えさせてあげると、他の場所ではあまり爪とぎはしなくなります。

基本的な爪とぎのしつけ方

猫は学習する動物であり、習慣になる動物です。
親猫が壁で爪とぎをしていれば、マネをしてしまいます。
複数頭飼っている場合は、大人の猫から爪とぎの場所を覚えさせましょう。
単独飼育の場合は、あなたが親代わりになるのですから、子猫の内から爪とぎの場所を覚えてもらうために、爪とぎの場所に連れて行き、両手を持って「カキカキ」して覚えさせてあげます。

  1. 猫の爪は2週間に1回は切るようにしましょう。
    これだけでもうまく爪とぎが出来ないので、家具類への破損は少ないです。
  2. 猫がしてはいけない場所で爪とぎをしたら、「ダメ!」「コラ!」と叱り、
    爪とぎの前に連れて行ってあげ、その際、猫の腕をつかんで、
    爪をとぐマネをしてあげると良いでしょう。
    *猫は基本的に騒音が嫌いなので手を叩いて大きな音を鳴らしたりするのも有効です。
    「ココは危険な場所」と思い込み、近寄らなくなります。
    猫の嫌いな臭いのスプレーも販売されていますので、
    どうしても爪とぎをされたくない場所にはスプレーをかけておきましょう。
  3. またたび入りの爪とぎを用意するなど、
    その猫にとってお気に入りの爪とぎを必ず用意してあげましょう。
    *爪とぎがないと、当然家具類で爪とぎをします。
  4. 寝起きする場所に爪とぎを置く。
    猫は眠りから覚めた時に、身体をのばしたり、爪をとぎます。
    人間が寝起きに「うーん」と手を伸ばすのと同じです。
    猫の寝起きする場所に爪とぎをおき、習慣をつけていただきましょう。

爪とぎがあるのに他の場所でしてしまう時

爪とぎは、
●ストレスがたまっている
●人間の気を引く
●テリトリー意識が敏感になった
時などによく見られる行動です。
そんな時、どんな対処をしたら良いのでしょうか?

●ストレスがたまって爪をとぐ場合
ストレスがたまって爪をとぐ猫を叱っても、余計にストレスを与えるだけです。
ストレスのたまっている要因をみつけ、対処しましょう。

猫は人間の子供や赤ちゃん猫が苦手のようです。
子供や子猫にしつこくされるとストレスがたまります。
静かな所でゆっくり休ませてあげましょう。

●人間の気を引きたくて爪をとぐ場合
猫はとても賢い動物です。あなたにかまってもらいたくて、わざと爪をといで見せる場合があります。
そんな時に、慌てて飛んできて叱っても猫の思う壺です。
こういった賢い猫は飼い主に対して、何らかの要求をもっています。
その要求を満たしてあげるようにしましょう。

*爪とぎをしている猫を発見した時、慌てて名前を呼んで「ダメ」と言っていませんか?
猫は名前を呼ばれると、自分の事だとわかっているので、これが癖になると
爪をとげばかまってもらえると勘違いしてしまう場合もあります。気をつけましょう。

*気を引きたい場合、遊んで欲しかったり、他の子供や猫へ飼い主が気をとられてると思う場合に
かまってほしくて気を引こうと思うケースが多いようです。

●テリトリー意識が敏感になって爪をとぐ場合
マーキング(スプレー)のように、自分のテリトリーを誇示したい時です。
何らかの事情(新しい猫が来た、子供にしつようにかまわれる等)で敏感になっているので、とにかく猫がゆっくり休める場所を確保してあげて下さい。

爪とぎのしつけのコツ

爪とぎされなくなければ、猫が過ごす各所全てに爪とぎを。
あなたが大好きなソファーやラグで爪を研ぐのは、あなたが大好きなものに自分の匂いをつけたいという猫ちゃの愛情の印位に思い、どうしても爪とぎされたくないものにはスプレーを。

情報提供:不幸な猫ちゃんを減らすために...『猫ビギナーズカフェ』