猫の去勢・避妊手術について

不幸な猫を減らすために、去勢・避妊を行いましょう。
保健所では年間、何万匹もの猫が処分されています。

去勢・避妊の時期

基本的に生後6ヶ月~8ヶ月頃を目安にしてください。
男の子は、睾丸の発育を見て、初めての発情が来る前の生後7-8ヶ月程度。
獣医師に相談し、適切な去勢時期を打ち合わせしてください。

女の子は、男の子よりも早くに発情期を迎えるので、生後6ヶ月程度。
女の子はお腹を切る手術になりますので、体格なども考慮し、事前に獣医さんに相談しましょう。

猫は、一度さかりがついてしまうと、その後去勢・避妊をしても、
その後の発情期にも何度か性欲が出てしまい、苦しめてしまう事になります。
一度くらい出産させてあげようというのは人間のエゴです。

人間には性欲があると思いますが、猫にも当然あります。
しかし、猫の性欲は、快楽ではなく種の保存であり、
行為自体は、女の子にとって苦痛でしかありません。

*猫は人間のように定期的に排卵があるわけではありません。
妊娠がしやすいように、男の子のちんちんには無数のトゲがついており、
行為の際に排卵を促す仕組みになっています。
そのため、行為はとても痛く、女の子にとって苦痛なことです。

それでも子供を残さなくてはならないという本能が働くわけですから、
その本能は人間が想像する以上に凄まじいものと思います。

そんな発情の記憶がある事は猫にとっては可哀相な事ですので、
発情を知らずに手術をする方が、精神的、肉体的に楽なのです。
「一度だけ」「一度位」というお考えの方は考えを変えてみませんか?

去勢・避妊のメリット

男の子

●さかりの大きな声をださなくなる
●睾丸の前立腺の病気、肛門腺腫の予防になる
●子猫の時の愛らしいお顔が残る
●子猫の時の愛らしい性格が残る
●スプレー(マーキング)をしなくなる
●多頭飼育に向く

女の子

●さかりの大きな声をださなくなる
●子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍の予防になる
●子猫の時の愛らしいお顔が残る
●子猫の時の愛らしい性格が残る

さかりのついた猫は、想像以上にうるさく、人間にとって大変です。
さかりがついて手に負えなく捨ててしまう人も絶えません。

つがいで飼育していたり、プロの繁殖をされている方は別ですが、
単体で飼っている方は相当の覚悟がなければ去勢・避妊をしましょう。
去勢・避妊をすると猫は小さい頃のままの性格で飼いやすく、大人しくなるといいます。

去勢・避妊の費用

男の子は8,000~30,000円程度
女の子は20,000~50,000円程度

が相場です。
男の子は睾丸を取り出す手術で、比較的簡単な手術のため、入院の必要がない場合がほとんどです。
女の子は、卵巣だけを取り出すか、子宮も取り出すかによっても費用・入院期間に差がでるようです。

残念な事に、貰い手のない子猫、野良猫が毎年かなりの数、殺されています。
生まれた子全ての面倒を見ることが出来ないのであれば、
不幸な猫を増やさないように、去勢と避妊をするのは、飼い主さんのマナーです。

去勢・避妊のコツ

初めての発情期前に去勢・避妊を行えば、猫は愛らしい容姿・性格のままです。

情報提供:不幸な猫ちゃんを減らすために...『猫ビギナーズカフェ』